台湾生活中にデング熱にかかってしまった!【体験談】台湾の病院事情

台湾生活エピソード

こんにちは、年間の300日以上を海外生活をしている

yoshiki-ojisan です。

私は仕事柄、年間の300日以上を海外出張し香港、シンガポール、マレーシア、台湾などを行き来していたのですが、現在はコロナ過の中で各国の渡航規制強化で簡単に往来出来なくなり台湾に長期滞在しています。

今回は私が実際に台湾でデング熱にかかってしまた体験談とその時に病院で診てもらって先生に見放されそうになった時のお話をご紹介します。

デング熱とは? 

デング熱とはデングウィルスが感染しておこる急性の感染症で熱帯地域や亜熱帯地域全域でよく感染が確認されます。

デングウィルスには4つの型があり一度感染した型には終生免疫力がありますが、

再度、他の型に感染すると重症化する確率が高くなるといわれています。

デング熱とは
デング熱の疫学、ウイルス学、病態に関する記事。

その症状は?

感染後2日~7日(最長で14日)の潜伏期間があり、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹などがあります。

場合によっては重症化する事もあり、デング出血症、デングショック症候群を発症する事があります。

ですので感染時は早い段階で適切な処置をした方が良いでしょう。

この時に熱を下げる解熱鎮痛剤でサリチル酸系統の物は出血傾向やアシドーシスを助長する事から禁忌とされており、アセトアミノフェンが勧められています。

デング熱流行地域にいてもしかしたらと思う時はすぐに医師に診てもらいましょう。

どのように感染するのか?

感染はネッタイシマカやヒトスジシマカによって

(ひと)ー>(蚊)ー>(ひと) に感染します。

人から人への直接感染はありません。

感染を防ぐには?

デング熱には効果的なワクチンはありません。

したがって予防は蚊に刺されないようにするだけです。

デング熱の発症地域に行かなければならない時は、肌の出ない服装が良いです。

スカートや半袖、サンダルなどの格好は控えましょう。

また虫よけスプレーなども持ち歩きましょう。

私がデング熱に感染したお話

ある日何となく熱っぽい

私は数年前にこのデング熱に感染しました。

その日は朝起きた時は特に違和感はなかったのですが、

昼前くらいから寒気がしてきて何だか熱っぽくなってきました。

体がだるく力が入らない

だんだん体に力がはいらなくなってきて、

風邪を引いてしまったかなと思い、風邪薬と栄養ドリンクを買ってかえりました。

私が熱を出した時の対処方は薬を飲んで栄養ドリンクを飲んでとにかく汗をかく事です。

たくさん厚着をして水分をたくさんとって、暑苦しくて眠れなくても何度も肌着を取り換えながら汗をかくと翌朝には熱は下がっています。

しかし今回は翌日も熱が下がりませんでした。

その日も薬を飲み、栄養ドリンクを飲んで汗をかいて寝ました。

診療所へ行きました

さらに翌朝になってもいっこうに良くなりません。

これは病院に行かなければと思い近くの診療所に行きました。

台湾では町中にクリニックのような小さな診療所があります。

そこには専門科があり、小児科、耳鼻科、内科、泌尿器科などちょっとした病気や怪我をした時などはとても便利です。

しかし、診療所の先生は殆どは日本語は通じません。

私はLINE中国語(繁)通訳というアプリを使って症状の説明をしました。

LINEの通訳機能を利用する|LINEみんなの使い方ガイド
トーク上で自動的に通訳してくれます。

そこでは注射と薬を処方してもらいましたが、

先生から「これでも改善しなければ最近はデング熱が流行っているから大きな病院に行って検査してもらって。」

といわれました。

総合病院へ行きました

さらに翌朝。

やはり症状は改善しませんでした。

次第に関節も痛くなりちょっと動くだけでもつらい状況になりました。

これはいよいよただの風邪ではないと思い、私は大きな総合病院へ行きました。

台湾高雄市の高雄醫学大学附設中和記念醫院

高雄醫學大學附設中和紀念醫院

大きな総合病院ですが日本のように紹介状は要りません。

基本は予約制ですが、予約なしでも入れますが結構待たされます。

受付で初診表を記入して何科を受診したいのかを告げれば案内してくれます。

台湾の健康保険証を持っていない外国人はパスポートの持参を忘れないようにしましょう。

どうしても体調がつらい時は救急と伝えて下さい。

救急対応で案内してくれます。

診断結果はデング熱感染。そのまま入院

私は内科を受診して、検査を受けた結果は……

見事にデング熱感染陽性が出ました。

その場で先生に「今から入院手続きをします。」と言われましたが、

私は仕事もあるし入院の準備もしていなかったので

私「一度準備に帰ってもいいですか?」

先生「いいですよ。でも症状は伝えましたよ。死んでも知りませんよ。ここにサインしてください。」

私「そんな冷た~い。そう言われて帰る人はいないと思うけど、もう少し優しく説得してほしいなあ。」

そうしてそのまま入院する事になりました。

入院生活

いざ入院となりましたが、ベッドが空いてないと言われました。

私は救急車で運ばれる時のタイヤのついたタンカのようなベッドでしかも病室ではなく通路のような所に移動させられました。

そこで点滴を打ち、安静にして下さいと放置されました。

台湾では入院は基本家族や知人がずっと付き添っています。

食事も栄養管理が必要なひと以外は無しにも出来て自分で好きな物を食べられます。

私は同僚が朝、夜と差し入れを持って来てくれました。

回復。退院

そして三日間そのまま通路で、簡易ベッドで過ごしました。

三日目にはだいぶ熱も下がって来ましたが、体中に発疹のような物が出てきて体中がかゆくなりました。

これはデング熱の特徴で熱が下がる時に腹部や手足に内出血のような発疹ができる事もあるそうです。

四日目の朝 発疹も引いてきて熱も下がったところで退院の許可がでました。

今思うとデング熱流行で病院もかなりひっ迫していたのではないかと思います。

それでも受け入れてくれて本当にありがとうございました。

お陰様で無事に回復、退院できました。

ずっと通路だったけど…..

入院費はクレジットカード付帯の海外旅行保険で支払い

ずっと廊下で簡易ベッドですがやはり入院費は必要ですね。

私は入院中にクレジットカード会社の海外旅行保険の適用が受けられるのか問い合わせしていました。

私が持っているのはアメックスカードで保険の事を聞いたら台湾の保険代理店の方が病院に来てくれて偶然にもこの入院した病院が保険の提携先だったらしく、治療費を私が先払いする事もなく、一切お金を払わずに退院できました。

良かった。アメックスカード。

ちなみにですが、私の知人は楽天ゴールドカード付帯の海外旅行保険でフィリピンで心筋梗塞になった時の手術費用をほとんどカバー出来たと言ってたので、海外旅行に良く行く人はコスパの良い保険と思って持っていてもいいかも知れません。

まとめ~デング熱感染予防と適切な治療

デング熱の初期の症状は発熱、頭痛、発疹、関節痛、など風邪やインフルエンザにも似た症状になります。

デング熱予防には蚊に刺されない事なので流行地域では露出のある服装はやめて虫よけスプレーなども持参しましょう。

もしやと感じた症状が出た時はすぐに病院へ行きましょう。

この場合診療所でもいいですが、つらい時は総合病院に直接行って診察してもらってください。

健康な時は気にも留めませんが病気や怪我はなってから何処に行けばいいのだろう?と狼狽えるよりも予め予備知識として頭に入れておくといざという時に助かると思います。

海外生活や旅行をより楽しんで下さい。

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