台湾で働く時の注意点、台湾人の同僚とうまくやっていくにはどうする?

台湾生活エピソード

こんにちは、年間の300日以上を海外生活をしているyoshiki-ojisan です。

私は仕事柄、年間の300日以上を海外出張し香港、シンガポール、マレーシア、台湾などを行き来していたのですが、現在はコロナ過の中で各国の渡航規制強化で簡単に往来出来なくなり台湾に長期滞在しています。

今回は台湾で仕事をして行く中で台湾人と一緒に働く時の注意点やエピソードなどをお伝えします。

台湾はとても親日国

台湾は皆さんもごご存じのようにとても親日国です。

世界的に見てもトップを争うくらいの日本への好感度は高いです。

現地にいるとそのことを肌で感じることが多々あります。

そこで日系企業で働きたいという若者は多いと思います。

私はそんな環境で働けていることにとても感謝しています。

が、、、やはり外国という事で文化や考え方など色々と違ってくるところも多く悩ましく思う所も多々あります。

台湾の賃金相場

2021年現在で台湾の最低賃金は正規雇用が月給/24,000元。パートタイムが時給/160元です。

実は2010年の最低賃金は月/17,880元。 時間/98元だったのです。

実にこの10年で月給約1.3倍。 時給約1.6倍にも増えているのです。

基本工資之制訂與調整經過
基本工資之制訂與調整經過

仕事に対する考え方

仕事に関しては自分の責任や業務の内容など役割分担をはっきり区別しています。

例えば荷物の仕分け作業する時にA群とB群は毎週入荷の数量が違うので時にはA群の方が早く終わることもあります。

日本ではその場合すぐ隣で作業しているB群の担当者に「手伝おうか?」と一声掛けてもいいかと思いますが、台湾では自分の担当分が終わったらさっさと休憩に入ってしまいます。

目の前で同僚が作業をしているのに自分は平気で腰を下ろして携帯をいじり始めます。

こういう人は自分が逆の立場でも文句は言いません。

一人は作業しながら、一人は腰を下ろしながら楽しく会話をしています。

そういう価値観なのです。

かといってB群の担当者が少し手伝って欲しいと伝えれば嫌な顔せず手伝います。

もし日本人の方でこんな場面になったら相手が気を使ってくれる事を望むよりもはっきり手伝ってほしい事を伝えましょう。

その後感謝の気持ちを伝えれば相手はいい気分で「不客気」(どういたしまして)と言ってくれるでしょう。

業務内容をはっきりと伝える

中小企業では事務所の掃除やトイレ掃除、ゴミ出しなど事務所にいるスタッフがやらなければいけない細かなこともたくさんあります。

それを面接の時に伝えておかなければトイレ掃除を頼むと「それは私の仕事ですか?」 と普通に言ってきます。

その言葉を口にだしても人間関係が悪くなるとはあまり考えない人も多いです。

しかし、頼んだ方にとってはとても不愉快な感情になるのは事実です。

これを避けるには採用面接の時に社内における全ての業務をするという事をしっかりと伝えておく必要があります。

そうすれば言われた事は全てやるという認識があります。

注文した商品が来ない

先述した自分の仕事の役割分担や責任についてですが、ある会社のエピソードで

店舗から食材の注文を事務所に出します。

それを事務所の担当者が各店舗の注文を整理してメーカーさんや問屋さんに発注します。

ところが翌日になっても商品は到着しません。

事務所へ確認するとメーカーさんが出荷していなかったり、運送屋さんが誤配送していたりと様々なトラブルがあります。

もちろんこれは事務員さんの問題ではないですが、業務遂行上商品が到着しなければ大問題です。

業務内容でいえば現場からもらった注文が現場に到着してこの発注業務は完了です。

しかし事務員さんは「注文をだして」という業務は発注書を送ったことでこの仕事が完結してしまっています。

ここでは事務員さんは

「私は注文書は出しました。メーカーさんが悪い(運送屋さんが悪い)」

と断固として認めません。

「発注業務は商品が到着して完了なんだよ」

と伝えてもこの時点でそれを認めると自分のミスになるというなんとも不思議な考え方になります。

ですので事前に仕事の内容と完了をはっきりと伝えていれば理解してもらえます。

この仕事はここまでやって完成という事を明確に伝えないと仕事の意味を理解できません。

残業嫌い。でも残業代は好き。

南国特有なのか時間にはルーズで出勤時間もよく遅刻してきます。

しかも採用の段階で勤務時間を決めるとそれ以外の時間の仕事は嫌がります。

基本的に残業は嫌がりますが、それがしっかりと収入につながるとわかると長時間労働もこなします。

余計な仕事はしたくないですが、残業代が割り増しになるのならば簡単に受け入れてくれます。

もちろん愛社精神があるかというとそうでもないです。

あくまでも実利第一です。

転職してスキルアップ

台湾は社会全体的に離職率が高いです。

日本のように一つの会社に長く務める事は稀です。

特に20代の若い世代はいろいろ経験したいという考えがあって正社員雇用でも年間に数回も転職する人を良く見かけます。

履歴書を見るとどこどこの日系企業で3ヵ月働きました。

またどこの会社で日本人の上司に半年付きました。

などをアピールしてきますが、採用側から見るとそんな短期間で何を経験できたんだろう?うちでもまた3ヵ月で辞めていくんだろうか?

など、マイナスイメージしかありませんが、こちらの人はそれが経験になると考えるようです。

先述したように愛社精神は希薄です。

自分にプラスになるのか、それが働く動機の最優先になります。

失敗しても人前では叱ってはいけない

どんな些細なことでも人前では叱ってはいけません。

台湾人はメンツを重視します。

人前で叱ってしまうと自分がミスをしたとわかっていてもそれを受け入れません。

しっかりと今回のミスを伝えたい場合は個別に対応した方が良いでしょう。

また、失敗をしても「すみません」の言葉はなかなか出てきません。

日本人からすれば、

「すみません、次は気を付けます」 と言われれば

「はい、では次は気を付けて下さい」

で終わるようなミスでもこちらの人はすみませんは出てきません

「了解しました」

「わかりました」 

で終わるので「すみません」の一言を望んでいるととてもストレスを感じてしまします。

「了解しました」「わかりました」の言葉でミスも受け入れてます。

「今後は気を付けます。すみません。」の意味が含まれていますのでそれ以上は言わない方が良いでしょう。

まとめ

台湾人は日本が大好きです。ほんとに親切にしてくれますのでこちらも敬意をもって接しましょう。

仕事に関しては自分に言われた仕事しかしませんので気を利かせてもらうのを待つよりもこちらからはっきりとやってもらいたい事を伝えましょう。

業務内容もどこまでの結果を求めているのか、何をもって完了なのかを伝えましょう。

実利第一なので自分の利益になる事を理解してもらえると長時間労働もしっかりと頑張ってくれます。

また、メンツを重視するので相手のメンツが潰れるようなことは避けましょう。

敬意をもって接すればしっかりと答えてくれます。

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